Fall In Love~5日後の恋の行方~



そう言いながら充君から早苗ちゃんの鞄を受け取ると私達に一旦会社に戻るからと断り、早苗ちゃんを連れて部屋から出て行った。



パタンと扉が閉まる。

同時に私達3人は息を吐き出した。

あまりにも見事に揃っていたので顔を見合わせる。



「ちょっと早苗ちゃんが可哀想だと思ったかも」

「だけど若いからって許される発言じゃないと思うな」



百合さんはもう一度扉を見てから呟いていて

聡君はそう言ってから俯いていて


私は何も言う事ができなかった。



波留さんの冷たい言い方が怖かった。


穏やかな優しい波留さんしか知らなかった私にとってまさに青天の霹靂とはこういう事を言うのだろう。





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