Fall In Love~5日後の恋の行方~
すごくいい顔をしていた充君に私は思わず問いかけていて、彼はハイと大きく頷いた。
それを見た百合さんと聡君は笑っていて、さっきまでの沈黙が嘘のように穏やかな空気になる。
私は3人にトイレに行くと断って部屋を出た。
もしかしたら……
戻ってこない波留さんのいる場所といえば……
「やっぱり」
――給湯室……
私の言葉に振り返った波留さんは、ばつの悪そうな顔をしながら煙草を灰皿に押し付けた。
「ごめんな。びっくりしただろ?」
波留さんは灰皿を見たまま話しかけてきて私はいいえと言って首を横に振った。