Fall In Love~5日後の恋の行方~
部屋へ戻ると「私もトイレ!」と言って百合さんが出て行く。
私は元の場所に戻ると、手を止めていた作業を始めた。
バイトの私だけど、少しでも波留さんの役に立つなら今、波留さんに与えられた仕事をちゃんとこなしたかったから。
それが少しでも波留さんへ近づくための作業だと思うと、だんだんと楽しくなってくる。
「何だか楽しそうだね」
聡君に言われて私は頷く。
クスッと笑われたのも気にならないぐらい私は作業へ没頭し始めた。
しばらくしてトイレから戻ってきた百合さんにも聡君と同じ事を言われてあははと笑う。
ガチャリとドアの開く音が聞こえ波留さんが部屋へ戻ってきた。