Fall In Love~5日後の恋の行方~



昨日と同じ道を歩きながら、どうやって波留さんに伝えようかとない頭をひねる。


呼びだす……って今日は昨日より忙しくなるって言ってたし。

手紙……って書く時間ないし。

メール……ってちゃんと気持ちが伝わらないだろうし。


唸りながら歩いていたのか、聡君が何度も声を掛けてくれていたのに全く気付かず

ホテルの入口で肩を叩かれるまでひたすら考え込んでいた。


ごめん……

聡君……



結局、名案が浮かばないままエレベーターで5階まで上がり、受付のテーブルへ向かう。

充君が「おはようございます」と声を掛けてくれて同じように挨拶しながらも私の意識はすでに波留さんへ。


波留さんは……いるかな?





< 162 / 217 >

この作品をシェア

pagetop