Fall In Love~5日後の恋の行方~
話している間もずっと背中を擦ってくれた茜のおかげで、話終えた私は少しだけ落ち着く事が出来た。
話していて……
少しだけ心の整理が出来たから。
「たぶんさぁ」
今まで何も言わずに相槌だけを打っていた茜は静かに口を開いた。
「その波留さんって人も百合さんって人も香穂ちゃんが好きなんだと思うよ。だから香穂ちゃんに想いを打ち明けるチャンスをくれたんだと思う」
「うん……」
「きっとこれを乗り越えて前へ進んで欲しいって思ったんじゃないかな。だって、私が百合さんの立場なら香穂ちゃんみたいな立場の人、正直嫌だと思うし」
「私も、そう……思う」