Fall In Love~5日後の恋の行方~
1冊に100回ハンコを押さなければならない。
100回を30冊分……
「うえぇっ」
「ブッ!っくく、あはは」
果てしない数字に思わず漏らした言葉になぜか波留さんはお腹を抱えて豪快に笑いだした。
ヒーヒー笑う波留さんを呆然として見ていた私。
戻ってきた充君も波留さんの爆笑姿に驚いたみたいで私の傍まで早足で寄って来たんだ。
目が合った充君に取りあえず首を傾げてみる。
ど……どこが……
ツボですか?
「波留さん、どうしたんすか?」
「あ〜香穂、面白すぎ!」
目尻に涙を浮かべながら、充君の言葉に顔を上げ、私と目が合うと再び笑い出す波留さん。