Fall In Love~5日後の恋の行方~



――別にお前だけ特別じゃないから


そう言われているように感じたんだ……



「ぅげぇっ」



百合さんの一言に波留さんはまたお腹を抱えて笑う。



「やっぱおもしれぇ!百合と香穂、全く同じ反応だし」

「だってぇ」



波留さんの言葉に百合さんの手元を見ると、同じように冊子と社判とスタンプ台が置かれていて。

百合さんは頬を膨らましながら爆笑する波留さんを少しだけ睨んでいた。


どうやら百合さんはお客さんに書いてもらう申込用紙へ同じようにハンコを押せと言われたらしくて。

細い体を織り込むようにしてお腹を抱えて笑っている波留さん。

同時に大きな溜め息をついてしまった私達は顔を見合わせると苦笑いした。





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