Fall In Love~5日後の恋の行方~
百合さんの意見に俊さんはとんでもないと両手を振っていて。
さっきまでの厳しい指導と全く違う雰囲気に、仕事はちゃんと割り切って出来る有能な人なのだと。
俊さんを少しだけ尊敬したのは内緒。
「そうだ!今日の昼は食べに出る時間がないから弁当になるんだけど弁当の買い出し、どっちか一緒に来てくれないかな?」
腕時計を見ながら話す俊さんは私達の顔を見比べて少しだけ申し訳なさそうな顔。
もちろん断るわけはないのに、お願いと両手を合わせられるとその姿が可笑しくなってプッと吹き出した。
「じゃあ、私が一緒……」
「私が行く!」