Fall In Love~5日後の恋の行方~
「よしっ!」
決めた!
とにかく行動あるのみ!
決意を新たにしたその時
「お疲れ。あれ?香穂だけ?」
「はい!」
振り返らなくても分かる好きな人の声。
笑顔で振り返ると、そこにはやっぱり波留さんがいて。
「あぁ、もしかしたら昼飯の買い出しかな?」
やっぱり波留さんにはお見通しで。
少しでも近づきたいと思った私は波留さんとの距離を詰めようと傍へ近づこうとした。
けど……
「こんにちはぁ」
波留さんの背後から可愛らしい声が聞こえ、踏み出した足を止める。
続いてエレベーターの方からガラガラと台車の音も聞こえた。