体or愛?何がほしい?


『ねぇ、私の話しは聞いてくれないの?』


黙っていた美冬が口を開いた。


『あのね、美冬?どうしてきみは、わかってくれないんだい。僕は、こんなにキミを愛してるんだよ?どうしてなんだい?』


まるで幼子に話しをするかのような口調で、美冬に問い掛ける。


『愛してくれてるのは、わかるわ。何一つ不自由もなく、やりたいことも、欲しい物も、なんでもしてくれる。』




< 115 / 163 >

この作品をシェア

pagetop