体or愛?何がほしい?


『ねぇ、こうなってしまったから、聞いていいかな?』


俺は優しく美冬の手入れの行き届いた髪を撫でながら


今まで聞けなかったことを口にした。


『美冬は、俺のこと好きか?』



『うん…好きよ。事務所で会った時から…一目惚れだったの。』



その言葉を聞けて嬉しいハズなのに


すごく嬉しいハズなのに……


なんだか少し切なかった。




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