体or愛?何がほしい?


釣りはいらないと、慌ててタクシーを降り


美冬の待つ喫茶店へ向かう。



暑さで俺は、Tシャツを汗ダクにしながら走った。



あそこだ!


勢いよく扉を開け、美冬の姿を探す。



いた!



奥の方の席に座って、泣いているかと思ったら、 涙は、乾いていた。


『どうした?大丈夫か?』


俺の前にウエイトレスが水を置いた。




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