バレンタインシンデレラ
放課後。
一人教室で三角関数と格闘する私。
夏帆ちゃんに助けを求めたけど「生徒会があるからムリ!とあっさり断られてしまった。
(夏帆ちゃんは生徒会の書記さんなのです)
これじゃいつまでたっても帰れそうにない…。
「あれ、南さん」
「冬月くん」
冬月くんが教室に入ってきた。
罰の宿題をやってるところはあまり見られたくなかったけど、会えて嬉しい。
「何してんの?」
「数学の宿題。今日中に提出しないといけなくて」
「三角関数?」
「そう。全然わかんなくて」
「手伝おうか?」
「いいの?」
「三角関数は得意なんだ」
と言いながら冬月くんは私の前の椅子をくるっと回して向かい合うように座った。
そして10分後。
「終わった!」
「ありがとう!助かった~」
「どういたしまして」
冬月くん、ほんと神だわ~。
感激。
「じゃあ提出しに行って、」
冬月くんは椅子から立ち上がり、言った。
「一緒に帰ろ」
「あ、うん」
私も慌ててカバンを取り、立ち上がる。
「一緒に帰ろ」って言われたことになんとなくドキドキしながら。
一人教室で三角関数と格闘する私。
夏帆ちゃんに助けを求めたけど「生徒会があるからムリ!とあっさり断られてしまった。
(夏帆ちゃんは生徒会の書記さんなのです)
これじゃいつまでたっても帰れそうにない…。
「あれ、南さん」
「冬月くん」
冬月くんが教室に入ってきた。
罰の宿題をやってるところはあまり見られたくなかったけど、会えて嬉しい。
「何してんの?」
「数学の宿題。今日中に提出しないといけなくて」
「三角関数?」
「そう。全然わかんなくて」
「手伝おうか?」
「いいの?」
「三角関数は得意なんだ」
と言いながら冬月くんは私の前の椅子をくるっと回して向かい合うように座った。
そして10分後。
「終わった!」
「ありがとう!助かった~」
「どういたしまして」
冬月くん、ほんと神だわ~。
感激。
「じゃあ提出しに行って、」
冬月くんは椅子から立ち上がり、言った。
「一緒に帰ろ」
「あ、うん」
私も慌ててカバンを取り、立ち上がる。
「一緒に帰ろ」って言われたことになんとなくドキドキしながら。