バレンタインシンデレラ
朝、登校時。
そんなことをぼんやり考えながら昇降口で靴を履き替えていると、冬月くんが通りかかって声をかけてきてくれた。
私達はあいさつを交わしてから、流れで教室まで一緒に行くことになった。
「寒いね、今日」
「明日から3月だなんて信じられない」
「確かに」
冬月くんはくすっと笑う。
「南さんは風邪とか大丈夫?」
「うん、大丈夫。冬月くんは平気?」
「全然平気。今まで熱出したことないんだ」
「ほんと?すごいね」
「小学生の時から毎年、熱出て学校休めないかなあなんて楽しみにしてたんだけど」
冬月くんってたまにこういう子供みたいなこと言うんだよね。
それがなんだか親しみやすくて、可愛くて、私は好き。
「じゃあ熱出るといいね、今年は」
「そしたらお見舞いに来て」
「わかった~」
そんなことをぼんやり考えながら昇降口で靴を履き替えていると、冬月くんが通りかかって声をかけてきてくれた。
私達はあいさつを交わしてから、流れで教室まで一緒に行くことになった。
「寒いね、今日」
「明日から3月だなんて信じられない」
「確かに」
冬月くんはくすっと笑う。
「南さんは風邪とか大丈夫?」
「うん、大丈夫。冬月くんは平気?」
「全然平気。今まで熱出したことないんだ」
「ほんと?すごいね」
「小学生の時から毎年、熱出て学校休めないかなあなんて楽しみにしてたんだけど」
冬月くんってたまにこういう子供みたいなこと言うんだよね。
それがなんだか親しみやすくて、可愛くて、私は好き。
「じゃあ熱出るといいね、今年は」
「そしたらお見舞いに来て」
「わかった~」