バレンタインシンデレラ
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昨日は2人で帰りがけに駅前のデパートをふらふらしたり、今日は朝昇降口から一緒に上まで上がってそのまま私のクラスの教室で喋ったり、だんだん冬月くんといる時間が長くなってきた。

ホワイトデーまでちょうどあと2週間。
やっぱり冬月くんはlovefoxxxの正体に気付いている様子はない。
これじゃ、タイムリミットがくるまでわからなそう。

私はそのことを考えると決まって、体の中に重たい空気がどすんと落ちていくような感覚がする。
なんだかんだで見つけてほしいんだ。
気付いてほしい。
私は、lovefoxxxはすぐ隣にいるってことを。
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