バレンタインシンデレラ
昼休み、一組の教室では。
「私お弁当作ってきたんだ~」
佐藤さんはニコニコしながらお弁当箱を2つ机に置く。
冬月くんは頬杖つきながらそれを見て苦笑する。
「ああ、ありがとう」
「私結構料理得意なんだよ~期待してて!いくよー、ジャーン!」
佐藤さんが冬月くんの分のお弁当をパカッと開く。
中身はとても彩り鮮やかでおいしそう。
でも冬月くんは無反応。
作り笑いを浮かべているだけ。
佐藤さんはそれにはお構いなしで上機嫌。
「すごいでしょ~?朝めっちゃ早起きして~頑張って作ったの。一番自信あるのはね、これ!卵焼き!食べてみて」
冬月くんは「いただきます」といかにもテンション低めに呟くと、渋々箸を取り、卵焼きを口に運んだ。
そして顔をしかめた。
「冬月くんが甘いもの好きだって言ってたから、砂糖多めにしてみたの~」
「それはどうも…」
「あとこれ食べて!ママ直伝の鶏の唐揚げ!めっちゃ美味しいから~。あ、せっかくだからあーんしてあげようか?」
「いやいや、いい。自分で食べれるから」
「あはは照れてる~めっちゃ可愛いんだけど!ホント冬月くんのそういう照れ屋さんなところ大好きよ、私」
「………」
「あ!また照れてる~ホント照れ屋だね、あはは」
「………」
「私お弁当作ってきたんだ~」
佐藤さんはニコニコしながらお弁当箱を2つ机に置く。
冬月くんは頬杖つきながらそれを見て苦笑する。
「ああ、ありがとう」
「私結構料理得意なんだよ~期待してて!いくよー、ジャーン!」
佐藤さんが冬月くんの分のお弁当をパカッと開く。
中身はとても彩り鮮やかでおいしそう。
でも冬月くんは無反応。
作り笑いを浮かべているだけ。
佐藤さんはそれにはお構いなしで上機嫌。
「すごいでしょ~?朝めっちゃ早起きして~頑張って作ったの。一番自信あるのはね、これ!卵焼き!食べてみて」
冬月くんは「いただきます」といかにもテンション低めに呟くと、渋々箸を取り、卵焼きを口に運んだ。
そして顔をしかめた。
「冬月くんが甘いもの好きだって言ってたから、砂糖多めにしてみたの~」
「それはどうも…」
「あとこれ食べて!ママ直伝の鶏の唐揚げ!めっちゃ美味しいから~。あ、せっかくだからあーんしてあげようか?」
「いやいや、いい。自分で食べれるから」
「あはは照れてる~めっちゃ可愛いんだけど!ホント冬月くんのそういう照れ屋さんなところ大好きよ、私」
「………」
「あ!また照れてる~ホント照れ屋だね、あはは」
「………」