バレンタインシンデレラ
昼休みが終わる5分前のチャイムが鳴ると、夏帆ちゃんが疲れ切った顔して戻ってきた。
「ご苦労様」
「多忙多忙で死にそう」
夏帆ちゃんは低い声でそう言うと、私の隣の席にどっかと腰掛けた。
私は机の横に提げていたビニール袋から差し入れを取り出す。
お疲れの夏帆ちゃんのために昼休み中、駅前のHACで買ってきたんだ。
「これあげる。夏帆ちゃん最近疲れてるから」
「あ!アルフェネオ!しかも6本パック!」
「ユンケルの方がよかった?」
「ううん、こっちの方がいい!ありがと加恋~」
「よかった、そんなに喜んでもらえて」
「本当気が利くね」
夏帆ちゃんは栄養ドリンクが大好き。
早速一本取ってクピクピ飲み始める。
そのまま一気に飲み干すと夏帆ちゃんは「ぷはぁ」と言って、ビンを机に置いた。
「ヤツと違ってさ!」
“ヤツ”とは誰か、言われなくてもわかる。
夏帆ちゃんのここ数日のグチ話に毎回登場してるあの人。
「マジふざけんなし佐藤!」
「またサボったの?」
「そう!!マジありえない。“風邪うつすといけないから~”またそれかよ!みたいな。そんなこと言ってるくせに冬月にはベタベタくっついてんだよね!いつまでもそんな言い訳が通用すると思ったら大間違いなんだからコノヤロー!」
やっぱり昼休みも一緒にいるんだ…。
「ていうか何でいきなりあの2人くっついたわけ?冬月なんてこの前までしょっちゅう加恋と一緒にいたのにさあ」
「ご苦労様」
「多忙多忙で死にそう」
夏帆ちゃんは低い声でそう言うと、私の隣の席にどっかと腰掛けた。
私は机の横に提げていたビニール袋から差し入れを取り出す。
お疲れの夏帆ちゃんのために昼休み中、駅前のHACで買ってきたんだ。
「これあげる。夏帆ちゃん最近疲れてるから」
「あ!アルフェネオ!しかも6本パック!」
「ユンケルの方がよかった?」
「ううん、こっちの方がいい!ありがと加恋~」
「よかった、そんなに喜んでもらえて」
「本当気が利くね」
夏帆ちゃんは栄養ドリンクが大好き。
早速一本取ってクピクピ飲み始める。
そのまま一気に飲み干すと夏帆ちゃんは「ぷはぁ」と言って、ビンを机に置いた。
「ヤツと違ってさ!」
“ヤツ”とは誰か、言われなくてもわかる。
夏帆ちゃんのここ数日のグチ話に毎回登場してるあの人。
「マジふざけんなし佐藤!」
「またサボったの?」
「そう!!マジありえない。“風邪うつすといけないから~”またそれかよ!みたいな。そんなこと言ってるくせに冬月にはベタベタくっついてんだよね!いつまでもそんな言い訳が通用すると思ったら大間違いなんだからコノヤロー!」
やっぱり昼休みも一緒にいるんだ…。
「ていうか何でいきなりあの2人くっついたわけ?冬月なんてこの前までしょっちゅう加恋と一緒にいたのにさあ」