バレンタインシンデレラ
え…?
「南さんがlovefoxxxなんじゃないの?」
すっと笑顔が消え、私の思考は停止した。
気付いてたの…?
ずっとそれを願っていたはずなのに、私の口から飛び出したのは本心とは裏腹な言葉だった。
「そんなわけないよ。私がlovefoxxxなわけないじゃん」
そしてまたにっこり作り笑いをしてみせた。
「佐藤さんと仲良くね」
私がそう言うと、冬月くんは私から目をそらし、うつむいてしまった。
それから少し黙り込み、
「そっか…」
と呟くとまた口をつぐんだ。
そして冬月くんはやっと顔を上げると、ボロボロの笑顔を私に向けた。
私も必死で笑顔を取り繕う。
正直、冬月くんのその表情を見た時目の奥にじわりと涙が滲んだけど、ぐっとこらえた。
「ごめん、朝から時間とらせて。ほんとごめん、今まで」
「…ううん」
「ごめん」
私は何も言わずに首をふるふると横に振った。
冬月くんはちょっとの間、じっと私を見つめてから、
「…それじゃ」
とだけ言って、足早に去っていった。
朝のHRが始まるチャイムが鳴っても、私はそこに立ち尽くしたままでいた。
涙がポロポロこぼれて止まらなかったから。
「南さんがlovefoxxxなんじゃないの?」
すっと笑顔が消え、私の思考は停止した。
気付いてたの…?
ずっとそれを願っていたはずなのに、私の口から飛び出したのは本心とは裏腹な言葉だった。
「そんなわけないよ。私がlovefoxxxなわけないじゃん」
そしてまたにっこり作り笑いをしてみせた。
「佐藤さんと仲良くね」
私がそう言うと、冬月くんは私から目をそらし、うつむいてしまった。
それから少し黙り込み、
「そっか…」
と呟くとまた口をつぐんだ。
そして冬月くんはやっと顔を上げると、ボロボロの笑顔を私に向けた。
私も必死で笑顔を取り繕う。
正直、冬月くんのその表情を見た時目の奥にじわりと涙が滲んだけど、ぐっとこらえた。
「ごめん、朝から時間とらせて。ほんとごめん、今まで」
「…ううん」
「ごめん」
私は何も言わずに首をふるふると横に振った。
冬月くんはちょっとの間、じっと私を見つめてから、
「…それじゃ」
とだけ言って、足早に去っていった。
朝のHRが始まるチャイムが鳴っても、私はそこに立ち尽くしたままでいた。
涙がポロポロこぼれて止まらなかったから。