バレンタインシンデレラ
冬月くんはズボンのポケットから紙を取り出し、広げてみせた。
それはある写真のコピーだった。
佐藤さんが冬月くんのカバンからケータイを取り出し
↓
開いてしばらく眺め
↓
ブレザーのポケットからSDカードを取って
↓
冬月くんのケータイに入れ
↓
しばらくケータイをいじり
↓
SDカードを引っこ抜き
↓
ポケットにしまう
という佐藤さんの一連の行動を撮ったもの。
ご親切にタイトルまでついていた。
『人のケータイを盗み見るS藤S加www』
それを見た佐藤さんの顔はみるみる青ざめていった。
冬月くんはその表情を見て最後のとどめとばかりに畳みかける。
「これ学校の裏ホームページに載ってた。この人間違いなく佐藤さんだよね」
写真では両目の上に黒い線が引かれているけど、佐藤さんであることまるわかり。
「違う」
佐藤さんは苦し紛れに言うけど、冬月くんは容赦しない。
「そんなこと言ったって無駄だよ。認めないとこの写真、学校中にバラ撒くから。マジで。だからいい加減認めなよ」
それはある写真のコピーだった。
佐藤さんが冬月くんのカバンからケータイを取り出し
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開いてしばらく眺め
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ブレザーのポケットからSDカードを取って
↓
冬月くんのケータイに入れ
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しばらくケータイをいじり
↓
SDカードを引っこ抜き
↓
ポケットにしまう
という佐藤さんの一連の行動を撮ったもの。
ご親切にタイトルまでついていた。
『人のケータイを盗み見るS藤S加www』
それを見た佐藤さんの顔はみるみる青ざめていった。
冬月くんはその表情を見て最後のとどめとばかりに畳みかける。
「これ学校の裏ホームページに載ってた。この人間違いなく佐藤さんだよね」
写真では両目の上に黒い線が引かれているけど、佐藤さんであることまるわかり。
「違う」
佐藤さんは苦し紛れに言うけど、冬月くんは容赦しない。
「そんなこと言ったって無駄だよ。認めないとこの写真、学校中にバラ撒くから。マジで。だからいい加減認めなよ」