バレンタインシンデレラ
佐藤さんは大きな瞳に涙を溜め、癇癪を起こす。
「だって!!私、冬月くんのことがずっと好きだったんだもん!!lovefoxxxのふりしようが何しようが冬月くんに近付きたかったの!!ただただ冬月くんに振り向いてほしいだけだったの!!私の気持ち、わかってくれるでしょ??」
佐藤さんはうるうるした瞳で冬月くんを真っ直ぐ見つめるけど、冬月くんは顔色一つ変えずに冷たく言い放つ。
「佐藤さんが本物のlovefoxxxだったとしても、僕は佐藤さんのこと絶対好きになれない。すげえワガママな上に自己中だし、ベタベタくっついてきて鬱陶しいし、最悪だよ。lovefoxxxのふりするんだったら性格も真似とけっつーの」
佐藤さんはショックで言葉を失い、嗚咽を漏らしながら涙をボロボロ流す。
冬月くんはもういいだろう、と思い、
「いい加減これで懲りろよな。もう追っかけ回したりすんなよ」
と言うと、佐藤さんに背を向けてドアを開け、生徒会室を後にした。
中から佐藤さんの泣き叫ぶ声が聞こえたけど無視した。
廊下を進みつつ、時間を確認しようとケータイを見ると、“新着メール一件”という表示が。
冬月くんはメールを開く。
(いきなりメールしてごめんなさい。今日会って話したいことがあります。よかったら15:00に屋上の入り口に来てください。南加恋)
時は既に15:30。
冬月くんは大慌てで屋上へ突っ走って行った。
「だって!!私、冬月くんのことがずっと好きだったんだもん!!lovefoxxxのふりしようが何しようが冬月くんに近付きたかったの!!ただただ冬月くんに振り向いてほしいだけだったの!!私の気持ち、わかってくれるでしょ??」
佐藤さんはうるうるした瞳で冬月くんを真っ直ぐ見つめるけど、冬月くんは顔色一つ変えずに冷たく言い放つ。
「佐藤さんが本物のlovefoxxxだったとしても、僕は佐藤さんのこと絶対好きになれない。すげえワガママな上に自己中だし、ベタベタくっついてきて鬱陶しいし、最悪だよ。lovefoxxxのふりするんだったら性格も真似とけっつーの」
佐藤さんはショックで言葉を失い、嗚咽を漏らしながら涙をボロボロ流す。
冬月くんはもういいだろう、と思い、
「いい加減これで懲りろよな。もう追っかけ回したりすんなよ」
と言うと、佐藤さんに背を向けてドアを開け、生徒会室を後にした。
中から佐藤さんの泣き叫ぶ声が聞こえたけど無視した。
廊下を進みつつ、時間を確認しようとケータイを見ると、“新着メール一件”という表示が。
冬月くんはメールを開く。
(いきなりメールしてごめんなさい。今日会って話したいことがあります。よかったら15:00に屋上の入り口に来てください。南加恋)
時は既に15:30。
冬月くんは大慌てで屋上へ突っ走って行った。