愛しい人へ
駅につくと、俺と梨絵は別々のホームだ。
「じゃあ」梨絵は緊張してるようだ・
「おう」俺はあえて何も言わず、手を振った。
なんだか、もどかしかった。
振られちゃうのか・・・?
ってか半年も待つのか・?
大丈夫かな・・・・・・?
上手くいくいいんだけどな
いろいろ考えてるうちに梨絵のホームに間もなく電車がくる。
俺はホームの向こうにいる梨絵を見つけた。
ボーと突っ立っている。
「夏木ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
気づいたらさけんでいた。
梨絵は驚いて俺を見る。
「頑張れ!!!」俺は力いっぱい拳をつきあげた。
周りの目なんか関係ないって初めて思った。
気づいたら叫んでいて、
梨絵が恥ずかしそうに笑ったのを見て、
すごく嬉しかった。
ああ、あいつの恋が叶いますように。
電車の中に消えていく梨絵を見て強くそう思った。