愛しい人へ
翌日、生徒は早めに登校し、
準備をする。
俺はクラスの女子に化粧をしてもらい
顔を真っ白にしてもらった。
白い着物を着て
かつらをかぶり、髪をぐしゃぐしゃにして
顔の前にたらした。
「うわー。超似合ってる!」
雅人が感心している。
「ってか、もうそれで過ごせば?」
タケは腹を抱えている。
俺は真っ暗の教室に入り、
待機場所にいく。
自分らでつくったのに、
結構怖い。
「ってか暑いなぁー」
俺は小さくなって隠れた。
「みんな準備いいー?」
受付担当の女子が俺らに言う。
みんな「OK!」と声を出す。
俺らは暑さに耐えて
なんとか仕事をやりぬいた。