愛しい人へ
「うわーすっげぇー」
もわぁ~と熱い空気になってる体育館には
人がいっぱいいた。
1番前の席にいくのも大変だった。
「ここでいいかな~」
俺は入り口の横の壁に寄りかかった。
ちょうどブザーがなった。
幕が開き、梨絵が笑顔でマイクの前に立っている。
拍手がおこる。
梨絵はお辞儀をしてあいさつをした。
梨絵の歌が始まった。
俺は目を閉じて梨絵の歌声に集中する。
幸せだと感じる。
梨絵のことを想う。
どんどん心が満たされていく。