愛しい人へ
長いため息を何回もついた。
今日は文化祭だなんて・・・
窓の外から聞えてくる楽しそうな声が別世界に感じた。
結局、俺は文化祭の打ち上げも断って
ひとりで家に帰った。
早めに家に帰ると
「どうしたの?早いじゃない?」と母ちゃんは驚いていた。
俺は「ちょっとね・・・」と答えた。
そして部屋に閉じこもった。
ベッドに横たわると、涙が溢れ出てきた。
俺は涙を何度もぬぐった。
布団を頭からかぶり、夢の中へと逃げ込んだ。