愛しい人へ
朝になって学校へ行くのが急にしんどくなった。
休もうかと思ったけど、
タケとの電話を思い出し、行こうと決心した。
学校に行くと、玄関にタケが立っていた。
「ちゃんと来たんだな」
「うん・・・」
「目、すげーな」
「冷やしたんだよ」
あたしはそういって靴を履きかえた。
教室のほうへ行こうとすると、
タケが腕をつかんだ。
「こっち」
「へ?」
あたしは教室とは逆方向へ連れて行かれた。
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