愛しい人へ
連れてこられたのは、倉庫がわりにされている教室。
そこには雅人もいた。
ローラーのついた椅子でぐるぐる回っている。
「おー。夏木」
「おはよ・・」
「元気ねーな」
雅人はわざと明るく言ってくれた。
あたしも空いていた椅子に座った。
タケは壁に寄りかかっていた。
「・・・・・で?」
タケがあたしを見る。
「・・・・・・」
「夏木の気持ち、説明してよ」
ちょっと怒ってるようにも見えた。
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