愛しい人へ



「顔あげろよ」


タケがそういった。




あたしは顔を上げた。




「なんかあったら俺か雅人に連絡しろよ」





「・・・・ありがとう」



あたしは涙をこらえた。





あたしが部屋を出るとき、





「答えが、あいつでも拓海でも
 どっちだったとしても
 俺ら友達だからな」



雅人が言ってくれた。






あたしは思わず気が緩んで涙がでてしまった。



















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