愛しい人へ
「俺・・・・んち、母ちゃん死んだ」
「え??」
「信じられないだろ?」
そういって笑う陸の笑顔が切なくて・・・
あたし、なかなか信じることができない・・・。
「俺さ、梨絵に暴力振るってた時期、
家族にも散々 暴れてたんだ・・・。
母ちゃん、俺のことでまいってたみたいで
体調崩してたらしいんだ・・・。」
「・・・・・・・・。」
陸は顔をぐったりと下げた。
「俺が母ちゃんを殺したようなもんなんだよ・・・」
「り・・・陸・・・」
「俺、こうなるまで全然気づけなかった。」
「・・・・・」
陸はそういって小さく震えるのだった・・・。