愛しい人へ
少し言いにくそうにタケは言った。
「夏木から・・・」
「そう・・・。元気だった?」
「ああ。陸もちゃんと戻ったらしい」
「なら安心だな・・・。」
そういいながらも、俺はひどく暗い顔をしていた。
目的の場所にごみを捨てた。
タケはごみ置き場の策に寄りかかった。
俺はその下にあぐらをかいた。
「安心してんのかよ、それ」
「ん、全然(笑)」
「陸は、お前の所に帰れって梨絵を説得したらしいよ」
「・・・・あいつが?」
少し驚いた。