愛しい人へ




駅の改札までごちゃごちゃ



すごい人ごみ・・・。




まだ右手は拓海とつながれたまま




嬉しいのに、それ以上に苦しい、切ない


でもこの手をつないでいたい


離したくない・・・





スッ


「・・・・・?!」



そんなことを思っていたとき、突然


拓海の手が離れた。


あたしは拓海の顔を見上げた。



一点を見つめて寂しい顔をしている



あたしはその視線の先をたどった



すぐになにかわかった・・・。





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