愛しい人へ
「ふたりの彼女に申し訳ないよ、まじで」
俺は台所で料理を作りながら素直に謝った。
「なーに言ってんの!
クリスマスに熱い夜を過ごしたんだから
大晦日くらい我慢できるっつーの!」
雅人はケラケラと笑う。
「お前の発言てすべてエロく聞こえるから
不思議だよな」
タケが真面目につっこむ。
「つーか、拓海そんなこと気にしてたん?
俺は雅人と違って彼女よりも拓海が大事だぜ!」
タケの彼女が聞いてたら
軽く問題発言だよなーって思うけど
タケはたぶん本気で言ってくれてるんだと思う。
「そんなこと言ったら俺もだぜ~!」
雅人がリビングから叫ぶ。
俺は本当に幸せ者だよ・・・。