愛しい人へ
駅の改札口で安部と向き合う
「安部、今までいろいろと本当にありがとう!
卒業しても俺らは変わらず仲良くしよーぜ!」
「もちろんっ。」
「じゃあまたなぁー!」
俺は笑顔で安部に手を振った。
安部は歩き出した。
しかしもう一度止まって振り向いた。
「拓海ー あたしね・・・」
安部はそこまで言いかけてやめた。
首を何度も振って 最後は笑顔に戻った。
「なんでもないやー!またね~!」
そういって本当に改札の中へと消えていった。