愛しい人へ
「梨絵っ?!」
陸がすぐに優しくあたしを抱き起してくれた。
あたしは急いでトイレに向かった。
「大丈夫か・・・?」
ドア越しに優しい陸の声がする
「ごめんな」
自分のせいだと思っているのか陸が悲しそうに謝る
あたしはトイレから出た。
陸が切ない顔であたしを見つめる。
「違うよ、陸っ!」
あたしは陸にとびきりの笑顔で抱きついた。
「ちょっ、その前にうがいしてー!」
陸が必死に顔を背ける。