愛しい人へ





「あたし・・・。なんていったらいいのかわからない。
 だけど、この絵馬を見たとき涙がとまらなくて・・・」



「・・・・」



「今まで・・・拓海は・・・ずっと」




「梨絵っ!それ以上言わなくていいから。
 俺、梨絵にこうして会えただけで十分だから」



「・・・・」



「ずっと想いつづけてたんだ。」




「うん。」



「ちゃんと幸せにしてもらってるよな・・?」


俺は1番ききたかったことを聞くことができた。




「うん!・・・お腹。」


梨絵は恥ずかしそうにお腹に手をあてて撫でた。




「あ・・・・」


俺は驚いた。まったく気づかなかったけど

梨絵のお腹はふくらんでいた。







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