愛しい人へ
「拓海どうしたの?」
リビングでうつぶせになっている俺を
上から見下ろす未希。
「あぁー?ちょっとね・・・」
「あ!わかった!好きな子からのメール待ってるんでしょ?」
嬉しそうに笑う未希。
「くだらねーことばっか言ってんじゃねーよ、ブス」
「はあー?そこまで言う? 拓海のバカ!」
すねて部屋に行ってしまった未希。
「本当にどうしたの?」
健くんが新聞を読みながら
俺のとなりにあぐらをかいて座った。
「うぅ・・・・」
「あたしたちが相談のってあげようか?」
姉ちゃんまで来た。