愛しい人へ
って・・・・。もう泣いてるし。
「泣き虫」
俺は梨絵の耳元で言った。
「だって、この曲・・・すごく良いんだもん!」
「ふーん。」
「あれ?タケと雅人は?」
「帰った。」
「ええーなんでー?
これからみんなで夜ご飯食べようと思ったのにー」
「そうだったの?」俺は悔しそうな顔をする梨絵に聞いた。
「そうだよ~。じゃあもういいよ。
ふたりでいこうよ」
「俺とお前で?初めてだな(笑)」
「なに緊張してんの?笑」
「してねーよ、バカ。」俺は笑った。
梨絵としばらくライブを見てから
駅を離れ、近くの店に入った。
「ここ美味しい焼肉屋さんなのー!」
嬉しそうに飛びはねる。
「ふーん。」
梨絵は嬉しそうに飛び跳ねる。