愛しい人へ


「拓海!!!」



そんな昼休みに俺のところに

隣のクラスの男子が来た。



「夏木見かけたって!!」


その言葉に俺は跳ね上がった。



「まじかよ?!」


俺の勢いに圧倒されながらも

その男子は

「ああ。まじだよ。俺の友達が今日の朝見たって言ってた」


といった。




俺は急いで、隣のクラスに行った。



見かけた男子は、林という。



「まじで見たのか?」



俺は林の両肩を揺するようにして聞いた。
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