愛しい人へ
俺は先生の車で夏木の家に言った。
「車でよかったんすか?」
「夏木の家なら車でもなんとかいけるからな」
と先生は言った。
「それより、ありがとな。
お前、夏木のことずっと心配してたんだろ?」
「あぁ、まぁ。」
俺がそういうと先生は運転しながら
「もしかして・・・お前ら付き合ってんのか?」
とまじめに聞いてきた。
「違いますよ(笑)」
「じゃあお前だけ愛情か。」
と先生はニヤリと言った。
「今、そういう冗談いってる場合じゃないくせに」
俺は外を眺めながら言った。
「ごめんごめん」先生はそれ以上なにも言わなかった。