愛しい人へ
恋の痛手
ピンポーン
梨絵の家のインターホンを先生が押した。
「はい」すぐに返事がした。
「あ、梨絵さんの担任の森田ですけど。」
「あ、はい。今いきます」
灰色のパーカーを来た、
セミロングのしわがかかった目が優しい人が出てきた。
俺と先生に深く頭をさげた。
「ここじゃ寒いので、どうぜ中へあがってください」
俺と先生はリビングに通してもらった。
「梨絵の母です。今回はご迷惑かけてごめんなさい」
「いえいえ。とんでもないです。
それより彼に感謝してあげてください。
彼はずっと心配していたので」
先生が俺のことを話した。
「まぁ・・・本当にありがとう」
おばさんはうっすらと涙を浮かべた。
そして
「よかったら、梨絵の部屋にいってくれませんか?」
といった。