愛しい人へ
2章
春
春がやってきた。
梨絵の体調はよくなり、精神的にも安定していた。
俺は梨絵と駅で待ち合わせをしていた。
「拓海ー!」俺を見つけた梨絵が遠くから手を振っている。
周りからはカップルに見えるんだろうな。
そんなことを思いながら梨絵の元にいく俺。
「わくわくするねー!」
梨絵はスキップをする。
「また同じクラスかな?笑」
「さぁー」俺は素直じゃない。
昨日、散々同じクラスであることを祈ったんだから。
そう。今日は新学期。
無事(?)高校2年生になれた。