愛しい人へ



思っていた以上に梨絵が

ショックを受けていた。


内心、嬉しくてしょうがない俺。



ちょっとニヤけそうになる。





「まぁーしょうがない。頑張る!
 帰り、玄関で待ってるー」



梨絵はそういって自分のクラスにあがっていった。




俺とタケと雅人はしばらく玄関にいた。






次々と登校してくる同級生たち。


俺らは少し離れて、それを見ていた。





「やった!俺、夏木と同じクラスだ!」



そういって喜ぶ奴もいた。



「へぇー梨絵ってモテるんだ」



俺はなんとなく不機嫌につぶやいた。



「そりゃモテるだろ」


「ふーん」
< 71 / 236 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop