ディア　フレンド
「アタシの名前は隣城杏南です。これからよろしくね♪」

アタシは少し笑顔で話してみた。そして、拍手が起こる。
良かった一応、受け入れてもらえた、みたい。

「じゃあね・・・隣城さんの席は―。岳林（たけはや）さんの隣ね。」

アタシは案内され、その岳林さんの隣に座る。凄くクールビューティ系の女の子だった。なんか、話しずらそうだなぁ・・・
アタシは勇気を出し、声を掛けてみる。

「あ、あの。よろしくね。」

「あぁ。うち、遥妃（はるひ）。普通に名前で呼んで。」

少しツンツンしてるけど、友達になれそうだ。アタシは少し安心して座る。
ふと、前を見ると紗羅がピースしてる。
それから一応、授業を受ける。その最中、遥妃と紗羅とバレないように喋っていた。凄く遥妃は面白い子で安心した。
一気にこのクラスに馴染めた気がした。
それから時間が過ぎるのは早かった。あっと言う間に４時間目が終わり、給食の時間なった。アタシたちは４人で食べることになった。
どうやらいつメンは４人らしい。

「なぁ。杏南は東京生まれなのか？　島根生まれなのか？」

「うーん・・・島根生まれ東京育ち？　東京のほうが少し長いかな。」


「たくさん買い物が出来るのだろう？　あたしも行きたいな・・・いつか杏南の家に行ってみたいものだな。」


「家に！？　何もないよ・・・でも修行終わったらね？」

「修行？　修行って何？」


「えっとね・・・・むぐっ！？」

急に有李栖がアタシの口を手で塞いだ。息が・・・できな・・い・・・

「何でもないのです。修行というのは花嫁修業なのですよ。」

２人は納得した。その他の修行は言っていけないのだろうか・・・
それから他愛の無い会話で盛り上がった。
凄く楽しい１日だった。気が付くと６時間目も終わり掛けていた。
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