ディア フレンド
すると各自で体操し始める。各自でいいの?
紗羅は笑顔で手招きする。アタシは紗羅のとこに行く。


「今日はいろんな種目する? 
それとも高跳びいきなり跳んでみる?」

アタシはその言葉を待っていた。
アタシは高跳び以外興味はないのだ。
絶対お兄ちゃんを、恭也くんを超えるのだ。
流石に180センチは無理かな?・・・


「もちろん! それ以外興味ないから☆」


「跳び方分かるの? いきなり怪我したら大変よ?」

「もちろん、お兄ちゃんのいつも見てたし。
アタシに不可能はないのよ!!」

「今日、杏南テンション高すぎ・・
なんか怖い・・でも絶対怪我しないでよ?」


「大丈夫♪」

アタシは体操とストレッチを終える。
すると、キャプテンの角谷さんがみんなを並ばせ、
アップに行く。こんなゆっくりのペースなの?
なんか地獄のトレーニングが役に立ってるな。
紗羅は急に真面目になる。あんたのギャップも怖いわ・・


それから学校の周りを3周し、グラウンドに向かう。
荷物持つのか。アタシも持たないと。
アタシはみんなが向かう方向に行き、荷物を取り出す。
とりあえず、石灰は必要だよね? 意外と重いぞ・・
アタシは肩に担いで紗羅のとこに向かう。
紗羅はびっくした表情でアタシを見ている。


「あんたなんで石灰持ってんの?」


「だって必要でしょ? もしかして要らないとか?」


「いるけど・・普通後輩がやるもんだよ?」

「そう? でも良いじゃん。
持って来ちゃったんだし♪ 行こう。
楽しみだなぁ・・・」


「変わってるね・・杏南って。」

2人でグラウンドに向かう。すると、渉たちが
試合みたいなのをしていた。
サッカーしてる渉ってキラキラしてる・・
ちょっとかっこいいかも。ってアタシは誰だよ・・

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