ディア フレンド
「有李栖・・
大丈夫? なんか、辛そうだよ。」
「―大丈夫・・着替えてから行く。
先に狗獣刃持って薔薇園に行ってて・・」
有李栖はよろめきながら立ち上がる。
そして、フラフラとおぼつかない足取りで
クローゼットに行き、巫女の衣装を取る。
「有李栖・・無理、しないで・・・」
有李栖はアタシのほうを見て力なさ気に
微笑む。必死に強がってるの?
アタシは部屋を出る。ガチャ、
こんなことしか言えないなんて・・
こういうときなんて言っていいのか。分からない、
アタシは自分の部屋に行く。
ガチャッ・・バタム、
クローゼットに行き、衣装に着替える。
今日はワインレッドのミニ。最近、有李栖が増やした物。
一体何処から調達してるのか・・・
アタシは1分くらいで着替える。
そして、机の横に置いてある狗獣刃を持つ。
この刀も片手で持てるようになって来た。
いつものように持って部屋を後にする。
玄関で靴を履く。渉はいつの間に帰って来たのだろう。
声掛けてくれればいいのに・・
アタシは寂しくなる。ガチャっ。
ドアを開けると、眩い夕焼けがアタシの目に勢いよく飛び込む。
明日もいい天気になるな・・
アタシは夕焼けを背にし、薔薇園に向かう。
ザー・・・心地よい風がアタシの頬に当たる。
薔薇たちも踊っているよう。花びらが舞う。
今日はいよいよジュシフとの修行。
どんな修行なのか、わからない。
でも気難しいジュシフ。修行も容易ではないだろう。
アタシは覚悟を決め、両手を広げる。
「さぁ。私の声が聞こえるなら私の前においでなさい。
思想の五色、青嵐の長女ジュシフ。私の声に応えなさい。」
アタシは詠唱する。風が強く吹き始める。
足元から銀色の魔方陣が幻想的に浮かび上がる。
そして、背の高いスタイルの良いシルエットが見える。
シルエットは段々はっきり見えるようになり、姿が現れる。
大丈夫? なんか、辛そうだよ。」
「―大丈夫・・着替えてから行く。
先に狗獣刃持って薔薇園に行ってて・・」
有李栖はよろめきながら立ち上がる。
そして、フラフラとおぼつかない足取りで
クローゼットに行き、巫女の衣装を取る。
「有李栖・・無理、しないで・・・」
有李栖はアタシのほうを見て力なさ気に
微笑む。必死に強がってるの?
アタシは部屋を出る。ガチャ、
こんなことしか言えないなんて・・
こういうときなんて言っていいのか。分からない、
アタシは自分の部屋に行く。
ガチャッ・・バタム、
クローゼットに行き、衣装に着替える。
今日はワインレッドのミニ。最近、有李栖が増やした物。
一体何処から調達してるのか・・・
アタシは1分くらいで着替える。
そして、机の横に置いてある狗獣刃を持つ。
この刀も片手で持てるようになって来た。
いつものように持って部屋を後にする。
玄関で靴を履く。渉はいつの間に帰って来たのだろう。
声掛けてくれればいいのに・・
アタシは寂しくなる。ガチャっ。
ドアを開けると、眩い夕焼けがアタシの目に勢いよく飛び込む。
明日もいい天気になるな・・
アタシは夕焼けを背にし、薔薇園に向かう。
ザー・・・心地よい風がアタシの頬に当たる。
薔薇たちも踊っているよう。花びらが舞う。
今日はいよいよジュシフとの修行。
どんな修行なのか、わからない。
でも気難しいジュシフ。修行も容易ではないだろう。
アタシは覚悟を決め、両手を広げる。
「さぁ。私の声が聞こえるなら私の前においでなさい。
思想の五色、青嵐の長女ジュシフ。私の声に応えなさい。」
アタシは詠唱する。風が強く吹き始める。
足元から銀色の魔方陣が幻想的に浮かび上がる。
そして、背の高いスタイルの良いシルエットが見える。
シルエットは段々はっきり見えるようになり、姿が現れる。