ディア フレンド
「ではルールは相手の刀を手元から
弾いた方の勝ち。霊力の使用は禁止。
剣術だけの勝負。杏南、負けないで・・」
今にも泣きそうな目で懇願している。
アタシは絶対負けない。例え、使役の精霊であろうと・・
「では行きますよ!!」
ジュシフは刀を振り上げ、突進して来る。
アタシもジュシフに向かって刀を振り上げる。
カキーンッ。キーン、カーン。
刃がぶつかる音が薔薇園に響き渡る。
ジュシフの力は思ったより強い。華奢な体からは想像がつかない。
とりあえず、刀を飛ばされなきゃいい。
血は見なくて済みそうだ。でも、本気で行かないと
何かを失う。そんなのイヤ!!!
キーンっ。カキーン!!ヒュンッ。
急にジュシフが空中に向かって飛び始める。
アタシもそれを追い駆ける。気付かないうちに
空を飛べるほどの霊力をつけていたなんて思ってなかった。
ジュシフは容赦なくアタシに向かって刀を振り下ろしてくる。
カキーン、キーンっ。キーン!!
ジュシフの目は血走っており、
薄っすら涙を浮かべているようにも見える。
アタシが『波留華様』に似ているからなのだろうか・・・
アタシも力を込めて振り上げる。
刀は尚もぶつかり続け、火花も散り始める。
「はぁ・・はぁ・・」
ずっと刀を振っているため、段々お互い疲れが見える。
アタシもまだ大丈夫とはいえ、腕が流石に痛くなり始めてきた。
ここは空中。地上より酸素は薄いため、息も上がる。
ジュシフは少し余裕がないみたいだ。
でもそれはアタシも同じこと。勝敗はつけたくなくなってくる。
「杏南様・・私、今、代償の宣言・・・
して、いい、ですか?・・はぁ、はぁ・・」
「いいよ。」
ジュシフは大きく息を吸う。
そして少し大きな声で叫ぶ。少し涙目になる。
「杏南様の代償は・・
弾いた方の勝ち。霊力の使用は禁止。
剣術だけの勝負。杏南、負けないで・・」
今にも泣きそうな目で懇願している。
アタシは絶対負けない。例え、使役の精霊であろうと・・
「では行きますよ!!」
ジュシフは刀を振り上げ、突進して来る。
アタシもジュシフに向かって刀を振り上げる。
カキーンッ。キーン、カーン。
刃がぶつかる音が薔薇園に響き渡る。
ジュシフの力は思ったより強い。華奢な体からは想像がつかない。
とりあえず、刀を飛ばされなきゃいい。
血は見なくて済みそうだ。でも、本気で行かないと
何かを失う。そんなのイヤ!!!
キーンっ。カキーン!!ヒュンッ。
急にジュシフが空中に向かって飛び始める。
アタシもそれを追い駆ける。気付かないうちに
空を飛べるほどの霊力をつけていたなんて思ってなかった。
ジュシフは容赦なくアタシに向かって刀を振り下ろしてくる。
カキーン、キーンっ。キーン!!
ジュシフの目は血走っており、
薄っすら涙を浮かべているようにも見える。
アタシが『波留華様』に似ているからなのだろうか・・・
アタシも力を込めて振り上げる。
刀は尚もぶつかり続け、火花も散り始める。
「はぁ・・はぁ・・」
ずっと刀を振っているため、段々お互い疲れが見える。
アタシもまだ大丈夫とはいえ、腕が流石に痛くなり始めてきた。
ここは空中。地上より酸素は薄いため、息も上がる。
ジュシフは少し余裕がないみたいだ。
でもそれはアタシも同じこと。勝敗はつけたくなくなってくる。
「杏南様・・私、今、代償の宣言・・・
して、いい、ですか?・・はぁ、はぁ・・」
「いいよ。」
ジュシフは大きく息を吸う。
そして少し大きな声で叫ぶ。少し涙目になる。
「杏南様の代償は・・