ディア フレンド
「大丈夫ですか?・・」
「すみ・・ません・・・」
「杏南? どうしたんだ?」
月がその人の顔を照らす。
伶哉くんがアタシを心配そうに見下ろす。
「れ、いやくん・・・」
「どうした? 泣いてるじゃんか・・」
手を差し伸べてくれる。
伶哉くんに起こされる。
涙は尚も止まらなくなる。伶哉くんの
顔を見たらまた溢れて来る。
「伶、哉くん・・・うっ・・
うわぁぁん!!」
アタシは思わず伶哉くんの胸に抱き付く。
伶哉くんは黙って頭を撫でてくれる。
アタシが泣き止むまでずっと頭を撫でてくれる。
そして、先程のこと。
封鬼師のことを話さないように言う。
その間も黙って聞いてくれる。
凄く真剣に、伶哉くんは優しいな・・
「だから・・アタシ・・・
人のこと信じられないよ・・」
「俺が言える台詞じゃないかも
しれないけど、それが真実じゃないかも
しれないだろ?」
「えっ?・・どういう意味?」
「上手くいえないけど、
何か別の目的で刺したのかも
しれないだろ? 一概に刺したって言ってもさ。」
「別の目的・・」
アタシは伶哉くんの言葉の意味が
よくわからない。
別の目的・・・でも何か訳があったのかもしれない。
そう考えると真実がもっと知りたくなる。
でもみんな深い傷を抱えてる。
だから気軽に聞けるものでもない。
でも―・・・
「伶哉くん、ありがとう。
アタシ帰るね。」
「送ってくよ。あぶねえだろ?」
「すみ・・ません・・・」
「杏南? どうしたんだ?」
月がその人の顔を照らす。
伶哉くんがアタシを心配そうに見下ろす。
「れ、いやくん・・・」
「どうした? 泣いてるじゃんか・・」
手を差し伸べてくれる。
伶哉くんに起こされる。
涙は尚も止まらなくなる。伶哉くんの
顔を見たらまた溢れて来る。
「伶、哉くん・・・うっ・・
うわぁぁん!!」
アタシは思わず伶哉くんの胸に抱き付く。
伶哉くんは黙って頭を撫でてくれる。
アタシが泣き止むまでずっと頭を撫でてくれる。
そして、先程のこと。
封鬼師のことを話さないように言う。
その間も黙って聞いてくれる。
凄く真剣に、伶哉くんは優しいな・・
「だから・・アタシ・・・
人のこと信じられないよ・・」
「俺が言える台詞じゃないかも
しれないけど、それが真実じゃないかも
しれないだろ?」
「えっ?・・どういう意味?」
「上手くいえないけど、
何か別の目的で刺したのかも
しれないだろ? 一概に刺したって言ってもさ。」
「別の目的・・」
アタシは伶哉くんの言葉の意味が
よくわからない。
別の目的・・・でも何か訳があったのかもしれない。
そう考えると真実がもっと知りたくなる。
でもみんな深い傷を抱えてる。
だから気軽に聞けるものでもない。
でも―・・・
「伶哉くん、ありがとう。
アタシ帰るね。」
「送ってくよ。あぶねえだろ?」