ディア フレンド
♪♪~♪

メールだ・・パカッ。

『3分くらいで着く。大丈夫?
中に入っても?』

「5姉妹、大丈夫?
もうすぐで来るわよ!」


「大丈夫です!電気消して下さい。」


カチッ。私は電気を消す。
カーテンも全部閉めてるので真っ暗だ。
タイミングよく電気をつけないといけない。
さて・・後は到着するのを待つのみ。

みんな準備完了なのだ。
私は最後のサビを必死に考える。







杏南side


なんかめっちゃ足止めされてる・・
家に入りたいのに・・長話をしてて入れない。
少しずつ苛々してきた。

「ねえ。入らないの?
お腹空いたんだけど・・」


「そろそろ良いかな・・じゃあ
入ろう。」


なんか今日はみんなの様子が変すぎる・・
朝の渉といい、今の紗羅たちといい・・
なんかあったっけ? 今日・・

ガチャッ。ドアを開ける。
はっ? なんでこんなに真っ暗なの!? 
アタシは手探りで大広間に行く。
中に足を踏み入れた途端。

パチッ。電気が勢いよくついてドラムの音が響く。
ダダダダダン、タッタ。えっ?なにこれ?・・
目の前には5姉妹がバンドみたいに曲を演奏してる。
しかもこの曲って・・アタシの好きな・・

「♪day by day うんざりだよね だから
堂々と断っちゃう 君になりなよ

oh my boy キッパリしなきゃ嘘に・・♪」


アタシの好きな平野綾の「super driver」。
アタシは感動のあまり涙が出そうになる・・
あっ・・今日ってアタシの誕生日・・
みんな・・覚えててくれたんだ・・

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