ディア フレンド
アタシは疑問を抱きながら着いていく。ガチャ、玄関を抜けると一直線にアタシの部屋に向かおうとする。アタシの部屋で修行? 一体何すんだろう・・?
トゥラムはアタシの部屋の前で止まると何の躊躇いもなくドアを開けた。
ガチャッ。そして、入るや否や机の前に座らせられる。ま、まさか・・・!?
「ではノートと書く物を出して下さい。基本を学びます。」
やっぱり、ここまで来て勉強ですか・・・実践的なのが良かったんだけどなぁ。
アタシは渋々余っていたノートとシャーペンを取り出す。すると、トゥラムはアタシの隣に座り話す。
「そもそも五行思想とは木・火・土・金・水の五要素で構成されています。それらは互いに影響を与え合い、その生滅盛衰(せいめつせいすい)によって万物が変化し、循環します。そして・・・」
「ちょ、ちょっと!!いきなり言われてもわかんないよ・・・もう少しゆっくり話して」
トゥラムは困った顔をすると、少し考え込む。そして、何かを思いついたようにパアッと顔が明るくなる。一々の表情の変化が可愛い。
「例えば木に火を点けるとどうなります?」
「そんなの決まってんじゃん。燃えちゃう。」
「そういうことです。」
へっ?トゥラムが何を言いたいのかイマイチよくわかんない。
「ですから、火は木を燃やす。木は燃えることによって火を生み出すのです。同じように物が燃えれば灰が残りますよね? その灰は土に還ります。そういう循環を言うのです。先程の例を相生(そうせい)と言って相手を生み出す、陽の関係というのです。」
なるほど。一応、筋は通ってる。相手を生み出す関係、陽の関係と必死にメモを取る。なんか家庭教師みたいだ。トゥラムの授業はわかりやすい。ホントに賢いみたいだ。
「それとは逆に火が金属を燃やすと融けてしまいますよね? 後は金属製の斧や鋸(のこぎり)は木を傷付けて切ってしまいます。そのような関係を相剋(そうこく)と言って陽とは反対の陰の関係と言います。」
陰と陽、確かこれらのバランスが取れて地上の性質が成り立つって聞いたことがある。
それと繋がっていたのか・・・なんか、少しずつ理解してきた。
アタシはノートを自分でわかりやすく書いていく。なんだか、学校の勉強より楽しくなって来た。
トゥラムはアタシの部屋の前で止まると何の躊躇いもなくドアを開けた。
ガチャッ。そして、入るや否や机の前に座らせられる。ま、まさか・・・!?
「ではノートと書く物を出して下さい。基本を学びます。」
やっぱり、ここまで来て勉強ですか・・・実践的なのが良かったんだけどなぁ。
アタシは渋々余っていたノートとシャーペンを取り出す。すると、トゥラムはアタシの隣に座り話す。
「そもそも五行思想とは木・火・土・金・水の五要素で構成されています。それらは互いに影響を与え合い、その生滅盛衰(せいめつせいすい)によって万物が変化し、循環します。そして・・・」
「ちょ、ちょっと!!いきなり言われてもわかんないよ・・・もう少しゆっくり話して」
トゥラムは困った顔をすると、少し考え込む。そして、何かを思いついたようにパアッと顔が明るくなる。一々の表情の変化が可愛い。
「例えば木に火を点けるとどうなります?」
「そんなの決まってんじゃん。燃えちゃう。」
「そういうことです。」
へっ?トゥラムが何を言いたいのかイマイチよくわかんない。
「ですから、火は木を燃やす。木は燃えることによって火を生み出すのです。同じように物が燃えれば灰が残りますよね? その灰は土に還ります。そういう循環を言うのです。先程の例を相生(そうせい)と言って相手を生み出す、陽の関係というのです。」
なるほど。一応、筋は通ってる。相手を生み出す関係、陽の関係と必死にメモを取る。なんか家庭教師みたいだ。トゥラムの授業はわかりやすい。ホントに賢いみたいだ。
「それとは逆に火が金属を燃やすと融けてしまいますよね? 後は金属製の斧や鋸(のこぎり)は木を傷付けて切ってしまいます。そのような関係を相剋(そうこく)と言って陽とは反対の陰の関係と言います。」
陰と陽、確かこれらのバランスが取れて地上の性質が成り立つって聞いたことがある。
それと繋がっていたのか・・・なんか、少しずつ理解してきた。
アタシはノートを自分でわかりやすく書いていく。なんだか、学校の勉強より楽しくなって来た。