ディア フレンド
ボワッ///
またキイムの顔が真っ赤に変わる。
今度は何も言わず俯いてしまった。
あながち間違いではないようだ。

まぁ、アタシはそっち系に
偏見は持ってないから何とも思わないけど。


「はぅ・・トゥラム姉・・・
それは禁句だよぅ・・・」


泣きそうになりながらキイムは
トゥラムの服の袖を掴む。

「別に気にしなくていいのに。
杏南様もそう思いますよね?」


「うん。別にアタシは
理解あるよ? 
だって別に人を好きになるのは
イケないことじゃないしね?」


「そうそう。有李栖様だって
禁断の・・」



「楽しそうな話してるね?
トゥラム、口が達者になったのね・・」


アタシのすぐ後ろに有李栖と渉が
立っていた。
有李栖は無言でアタシたちを威圧している。
凄く怖い。
ふと視線を逸らす。
渉の両手には買い物袋が握られていた。
凄く疲れているようだ。

「す、すみません・・・
有李栖様、お帰りなさいませ・・」



トゥラムは急にシュンとなった。
そして、キイムと一緒に消えた。
有李栖はすぐ元の穏やかな顔に戻る。

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