ディア フレンド
「ゴメンね。杏南、ちょっと
買い物行ってて・・
今日はウナギが安かったから
沢山買って来たの。」



「ったく、買い過ぎだよ・・
めっちゃ重いんだからな・・
俺にばっか持たせてさ・・」


「ありがとう。重かったでしょ?」


有李栖は急に渉の顔に自分の顔を
近づける。
なんか有李栖、今日は色っぽいような・・

渉はドギマギしてる。
まぁ女の子慣れしてないから
しょうがないか。


「有李栖様、タレが出来ましたよ。」


「あれ?ギースト、何処行ってたの?」


「ずっとこの家にいましたよ?
杏南様が寂しそうな顔をしてたので
離しかけようと思ったのですが・・」


「お前寂しかったのか?」


「別に・・アタシご飯持ってくる。
ちゃんと炊いて置いたから。」


アタシは渉の顔を見ずに
キッチンに走る。
寂しいと思ったのは事実だけど
人に言うのは何と無く恥ずかしい。

五姉妹には言えるのになんか、
皆に言うのを躊躇ってしまう。



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